
名古屋観光で手帳を持っているんだけど、1日乗車券って買った方がお得なのかな?
名古屋観光で地下鉄や市バスを使うとき、1日乗車券を買うべきか迷う方は多いと思います。
結論からお伝えすると、手帳を持っている方は、1日乗車券よりも毎回割引きっぷを買う方がお得なケースがほとんどです。
各種障害者手帳があれば、券売機の「わりびき」ボタンを押すだけで乗車料金が半額以下になります。 1日の観光で地下鉄に乗る回数を考えると、1日乗車券の元を取るのはなかなか難しいのです。

損をしないために、まずこの記事で仕組みを確認してみてください。観光の前に5分読むだけで、交通費がぐっと変わりますよ。
・ なぜ1日乗車券より割引きっぷがお得なのか
・ 地下鉄の券売機での割引きっぷの買い方
・ 市バスに乗るときの手帳の見せ方
・ 観光コース別の移動費の目安
結論:1日乗車券より都度払いの割引きっぷがお得
1日乗車券には障害者割引がありません
まず知っておいていただきたいのは、名古屋市営で発売される1日乗車券には障害者割引が適用されないという点です。手帳を持っていても、同じ料金がかかります。
対象となる1日乗車券は以下のとおりです。
・ バス・地下鉄全線一日乗車券
・ バス全線一日乗車券
・ 地下鉄全線24時間券
・ ドニチエコきっぷ
・ メーグル1dayチケット
一方、地下鉄は乗車のたびに券売機で割引きっぷを購入すること、市バスは乗車時に手帳を提示することで、どちらも料金が半額以下になります。

1日乗車券は「何度乗っても定額」というのが魅力ですが、手帳を持っている方にとってはその前提が変わります。毎回半額以下で乗れるなら、回数が少ないほど割引きっぷの方がお得になるんです。
割引きっぷとどちらがお得?判断のポイント
1日乗車券と割引きっぷ、どちらがお得かは1日に乗る回数で変わります。
名古屋駅↔栄間の場合、通常210円のところ手帳所持者の割引料金は100円です。 ドニチエコきっぷ(620円)の元を取るには、同じ区間を7回以上乗る必要があります。
名古屋・栄・名古屋城・熱田神宮と観光スポットを巡っても、地下鉄の乗車回数は1日4〜6回程度です。 このため、名古屋観光の多くのケースでは割引きっぷの方がお得になります。

区間が長くなると割引料金も上がります。名古屋観光で地下鉄のみを使う場合、多くのケースでは割引きっぷの方がお得です。乗る回数と行き先が決まったら、事前に計算してみることをおすすめします。
手帳があると主要観光施設の入場料も無料に
交通費の節約だけではありません。名古屋市内の主要観光施設では、手帳の提示で入場料が無料になる施設が多くあります。
【手帳で入場料が無料になる主な施設】
| 施設名 | 通常料金(大人・2026年10月以降) | 手帳所持者 |
|---|---|---|
| 名古屋城 | 1,000円 | 無料 |
| 東山動植物園 | 800円 | 無料 |
| 名古屋市科学館 (常設展・プラネタリウム) | 1,000円 | 無料 |
| 名古屋港水族館 | 2,000円 | 無料 |
※ 料金は2026年10月改定予定の金額です。障害者割引後の料金や割引条件(手帳の種類・等級)は施設によって異なりますので、各施設の公式サイトで事前にご確認ください。

名古屋城・東山動植物園・名古屋港水族館の3か所だけで、通常なら3,800円かかるところが無料になります。交通費と合わせると、手帳を持っている方の節約効果はかなり大きいです。
地下鉄の割引きっぷ 買い方
券売機で「わりびき」ボタンを押すだけ
地下鉄の割引きっぷは、駅の券売機で購入します。窓口に並ぶ必要はありません。手順はとてもシンプルです。
1 券売機の「わりびき」ボタンを押す
(新型券売機では「わりびきのご利用はこちら」ボタンを押す)
※ 介護者・付き添いの方がいる場合は人数を選ぶ
2 行き先が該当する料金を選ぶ(わからない場合は駅の料金表で確認)
3 お金またはICカードを入れる
4 きっぷと釣り銭またはICカードを受け取る
名古屋駅には複数の種類の券売機が設置されています。
見た目は異なりますが、どの機種にも「わりびき」ボタンがあります。

定期券購入可能な券売機です。画面左下の囲み部分が「わりびき」ボタンです。人数は「わりびき」ボタン上の「複数枚購入」ボタンで設定します。

定期券購入不可の券売機です。画面左下・物理ボタン横の囲み部分が「わりびき」物理ボタンです。「きっぷ」ボタンを押すと金額ボタンが表示されます。人数は「わりびき」ボタン上の物理ボタンで調整します。

旅行者向けの新型券売機です。画面右下の囲み部分が「わりびきのご利用はこちら」ボタンです。「きっぷを買う」→金額ボタン→人数の順に進みます。
※ この券売機では定期券・敬老パスの購入はできません。駅名・路線図・観光スポットから目的地を検索してきっぷを購入することもできます。
※ 券売機の種類によって画面のデザインが異なる場合があります。「わりびき」の表示が見当たらない場合は、画面を一度タッチして最初の画面に戻してからお試しください。

私も実際に名古屋駅の券売機で確認してきました。「わりびき」ボタンは画面の中でも目立つ位置にあるので、初めての方でも迷わず操作できると思います。
ミライロIDは使えるの?
スマートフォンの障害者手帳アプリ「ミライロID」は、名古屋市営地下鉄・市バスでも利用できます。
ただし、使える条件が1つあります。 マイナンバーカードの情報とミライロIDが連携していることが必要です。
連携していない場合は、紙の手帳を提示する必要があります。 また、スマートフォンのバッテリー切れや故障に備えて、手帳は常に携帯しておくことをおすすめします。

ミライロIDは便利ですが、万が一のために手帳も一緒に持ち歩くのが安心です。私も財布に手帳を入れておく習慣をつけています。
介護者・付き添いの方も割引になります
手帳を持っている方と一緒に乗車する介護者・付き添いの方も、条件を満たせば割引料金が適用されます。
条件は以下のとおりです。
・ 介護者の方:乗車が困難な身体障害者の方と同じ区間を同行する場合
・ 付き添いの方:知的障害・精神障害の方と同じ区間を同行する場合
最大3名まで割引が適用されます。 介護者・付き添いの方も同じ券売機で「わりびき」ボタンを押してきっぷを購入してください。
介護者・付き添いの方が単独で乗車する区間(送迎など)がある場合は割引の対象外になります。あくまでも同じ区間を通じて同行している場合のみ適用されます。
市バスの乗り方と手帳の見せ方
乗車時に手帳を見せるだけでOK
市バスは地下鉄と異なり、券売機でのきっぷ購入は必要ありません。乗り方はシンプルです。
1 前扉から乗車する
2 運転手に手帳を見せる
3 運転手が割引設定をするのを待つ
4 現金100円を入れる。またはICカードをタッチする
名古屋市バスはすべてノンステップバスです。車いすのままご乗車いただけます。
複数人で乗車する場合は、ステップ2で運転手に人数を伝えると合計金額が設定されます。

地下鉄のように券売機を操作する必要がないので、市バスの方がシンプルです。手帳を出すタイミングさえ覚えれば、あとは普通のバスと同じ流れで乗れます。
基幹バス(基幹2系統)だけ乗り方が違います
名古屋市バスのほとんどは「前乗り・前降り」ですが、基幹バス新出来町線(基幹2系統)だけは「後乗り・前降り」です。そのため、手帳を見せるタイミングは降車時になります。
基幹バス新出来町線(基幹2系統)については、こちらの記事をご覧ください。
名古屋市バスの両替機は特殊です
名古屋市バスの両替機は、全国的に見ても特殊な仕組みになっています。 他のバス会社では「両替機でくずしてから運賃を支払う」のが一般的ですが、名古屋市バスは違います。
手帳の割引設定が完了した後、1,000円札を両替機に入れると、割引後の運賃100円が自動で引かれておつりが出てきます。 両替の手間なく、そのまま支払いができます。

これ、初めての方は本当に戸惑います。「両替機だから両替するもの」という先入観で、細かくしてから運賃を入れようとしてしまうんですよね。1,000円をそのまま入れればおつりが出てくるので、あわてなくて大丈夫です。
手帳の割引設定後にICカードをタッチするだけで支払いが完了します。両替の手間がなく後ろに並ぶ方への迷惑も防げるため、皆さんがお持ちのICカードの利用をおすすめします。
モデルコース別・移動費の目安
ここでは3つの観光コースを例に、地下鉄の移動費を比較してみましょう。
いずれも名古屋駅を起点・終点とし、観光後に栄に立ち寄るルートを想定しています。いずれのコースもドニチエコきっぷ(620円)より割引きっぷの方がお得になります。また、更に大須へ足を延ばしても割引きっぷの方がお得になります。
名古屋城コース
名古屋駅から名古屋城へはアクセス方法が複数あるため、代表的な料金のみご案内します。 いずれも名古屋駅からの移動費は手帳の割引料金で市バスが100円・地下鉄が120円です。名古屋城から栄までは市バス・地下鉄とも100円。栄から名古屋までは地下鉄利用で100円となります。

名古屋城の入場料(2026年10月以降1,000円)が無料になることを合わせると、節約効果はかなり大きくなります。アクセス方法については、名古屋城の公式サイトでご確認ください。
東山コース
| 区間 | 通常料金 | 手帳割引料金 |
|---|---|---|
| 名古屋駅→星ヶ丘 | 270円 | 130円 |
| 東山公園→栄 | 240円 | 120円 |
| 栄→名古屋駅 | 210円 | 100円 |
| 合計 | 720円 | 350円 |
星ヶ丘駅から徒歩で植物園に入り、東山動植物園を満喫。東山公園駅から栄へ向かいます。星ヶ丘はオープンテラス型のショッピングモール「星ヶ丘テラス」もあり、買い物も楽しめます。東山動植物園は星ヶ丘門から入場し、正門側から出る形になります。
東山動植物園の入場料(2026年10月以降800円)が無料になるため、通常1,520円かかるところが350円で済みます。

東山動植物園は名古屋駅から地下鉄東山線で乗り換えなしで行ける点が魅力です。初めての名古屋観光にも迷わずたどり着けます。
名古屋港コース
| 区間 | 通常料金 | 手帳割引料金 |
|---|---|---|
| 名古屋駅→名古屋港 (水族館最寄り駅) | 270円 | 140円 |
| 名古屋港→栄 | 270円 | 140円 |
| 栄→名古屋駅 | 210円 | 100円 |
| 合計 | 750円 | 380円 |
※ 名古屋駅から名古屋港駅へは、栄駅で乗り換えが必要です。(名古屋港水族館営業時間中は金山での乗り換えは必要ありません)
名古屋港水族館の入場料(通常2,000円)が無料になるため、節約効果は3コースの中で最大です。

名古屋港水族館は入場料2,000円が無料になるインパクトが大きいです。移動費380円だけで楽しめると考えると、名古屋観光で一番コスパの高いコースかもしれません。
名古屋港行きに乗車してください。名城線左回りでは名古屋港には行けません。
よくある疑問と注意点
対象となる手帳の種類は?
以下の手帳をお持ちの方が対象です。
・ 身体障害者手帳(1〜6級)
・ 療育手帳
・ 精神障害者保健福祉手帳
養護児童・戦傷病者・原爆被爆者・特別支援学校生の方も対象となる場合があります。 詳しくは名古屋市交通局の公式サイトでご確認ください。
ミライロIDは使えますか?
マイナンバーカードとの連携が完了していれば利用できます。連携していない場合は紙の手帳が必要です。ミライロIDの詳しい使い方はこちらをご参照ください。

スマートフォンのバッテリー切れに備えて、紙の手帳も一緒に持ち歩くことをおすすめします。
名鉄・JRには割引きっぷは使えません
この記事で紹介している割引きっぷは、名古屋市営地下鉄・市バスのみが対象です。名鉄・JRでは名古屋市交通局の割引きっぷは使えません。なお、あおなみ線・ゆとりーとラインは同様の割引基準で利用可能です。

名古屋城・東山動植物園・名古屋港水族館はいずれも名古屋市営の地下鉄・市バスでアクセスできます。名鉄・JRを使わなくても主要な観光スポットは回れますので安心してください。
子どもの割引きっぷの買い方
手帳をお持ちのお子さまが地下鉄に乗る場合は、券売機で「わりびき」と「こども」の両方を選択し、人数を設定する必要があります。どちらか一方だけでは正しい料金になりませんので、ご注意ください。券売機ごとの具体的な操作手順はこちらをご参照ください。
まとめ:名古屋観光は割引きっぷでお得に楽しもう
この記事のポイントをまとめます。
・ 名古屋市営地下鉄・市バスは各種障害者手帳で半額以下になる
・ 1日乗車券には障害者割引がないため、ほとんどの場合は都度払いの割引きっぷがお得
・ 地下鉄は券売機の「わりびき」ボタン、市バスは乗車時に手帳を提示するだけ
・ 名古屋城・東山動植物園・名古屋港水族館など主要観光施設の入場料も無料になる

手帳があれば交通費と入場料の両方でしっかり節約できます。まずは券売機の「わりびき」ボタンを押すことだけ覚えて、あとは気軽に乗り降りしてみてください。名古屋観光を思いっきり楽しんでいただけたら嬉しいです。
名古屋市営の1日乗車券について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ではまた次の記事で。






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