
手帳があればJRの乗車券が割引になるって聞いたけど、どこで買えばいいんだろう? みどりの窓口しかないの?
障害者手帳を持っていると、JRの乗車券が5割引になる制度があります。でも、いざ買おうとすると「どこで買えばいいのかわからない」「みどりの窓口に並ぶしかないの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に名古屋駅周辺へ足を運び、指定席券売機の画面や操作手順を確認してきました。この記事では、その情報をもとに買い場所・手順・当日の流れをまとめて解説します。

窓口以外にも買える場所があります。自分に合った方法を見つけてみてください。
・ JR障害者割引の対象条件(手帳の種類・100kmの考え方)
・ きっぷを買える場所と、それぞれの特徴
・ サポートつき指定席券売機の具体的な操作手順
・ 事前予約して当日引き換える方法(条件あり)
※ この記事はJR東海公式サイト等の情報をもとに作成しています。制度や取り扱いは変更される場合があるため、最新情報は公式サイトまたは窓口でご確認ください。
JRの障害者割引、まず条件を確認しよう
JRの障害者割引を使うには、いくつかの条件があります。まず自分が対象かどうかを確認しておきましょう。
対象となる手帳は3種類
障害者割引の対象となる手帳は以下の3種類です。
・ 身体障害者手帳
・ 療育手帳
・ 精神障害者保健福祉手帳
手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」欄に第1種または第2種の記載があります。この区分によって、割引が使える条件が変わります。
| 第1種 | 第2種 | |
|---|---|---|
| 一人で乗る場合 | 距離に関係なく割引 | 片道100km超の場合のみ割引 |
| 介護者と乗る場合 | 本人と介護者1名が割引 | 割引なし |

手帳の表紙を開いたところに記載があります。お出かけ前に確認しておくと安心です。
JRの障害者割引を利用する場合、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれも、手帳に本人の顔写真が貼られていることが必要です。
顔写真が貼られていない、または写真が古くなっている手帳をお持ちの場合は、お住まいの市町村窓口で手帳の再交付(写真の更新)について相談してみることをおすすめします。
精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、こちらの確認もお願いします。
利用したい場合は、お住まいの市町村窓口で「第1種」または「第2種」の等級区分が記された証印(シールまたは押印)を貼付・押印してもらう必要があります。
※この対応は手帳更新の過渡期によるもので、2027年3月までの情報です。
割引になるのは乗車券のみ
割引率は5割引です。ただし、割引になるのは乗車券のみです。
・ 乗車券 → 5割引
・ 特急券・新幹線の指定席券 → 割引なし(通常料金)
100kmの条件を名古屋駅の運賃表で確認しよう
第2種の方が一人で乗る場合、片道の距離が100kmを超える区間でないと割引になりません。
名古屋駅の近距離きっぷ運賃表を見ると、どの駅が100km以内かを大まかに確認できます。

・ 運賃表に載っていない駅 → 第2種も割引対象の目安
・ 運賃表に載っている駅 → 第2種は基本的に割引対象外
・ 例外:鳥羽・浜松は運賃表内でも第2種OK
判断に迷う場合は、窓口で「この区間は障害者割引は使えますか?」と一言確認するのが確実です。
名古屋から鳥羽・紀伊勝浦方面に向かう快速みえ・特急南紀は、途中で伊勢鉄道の区間を通ります。伊勢鉄道はJR線ではないため、割引の計算方法が異なります。
詳しくは
伊勢鉄道 障がい者・介護者の運賃割引(公式サイト)をご覧ください。
きっぷを買う方法は複数ある
JRの障害者割引きっぷを買う方法は1つではありません。状況に合わせて使い分けることで、当日の時間ロスを減らすことができます。
みどりの窓口(きっぷうりば)で買う
一番基本的な方法です。有人の窓口で手帳を提示して購入します。
・ 手帳を窓口係員に提示する
・ 行き先・乗車日・席の種類を伝える
・ 現金またはクレジットカードで支払う
ただし、名古屋駅など大きな駅では混雑することがあります。
以前、夜9時過ぎに名古屋駅のきっぷ売り場で障害者割引きっぷを購入しようとしたところ、当日利用のお客さんで大混雑していました。結局40分以上かかってしまい、乗りたかった列車を1本逃してしまいました。

比較的空いている時間帯を狙うか、後で紹介する別の方法も検討してみてください。
サポートつき指定席券売機で買う

通常の指定席券売機にオペレーター対応機能が加わった機械です。画面上のボタンを押してオペレーターを呼び出し、手帳を機械にかざすことで障害者割引きっぷを購入できます。
主に駅の無人化に合わせて導入されており、名古屋駅では近鉄との乗換口付近に設置されています。具体的な操作手順はこちらで詳しく解説します。

設置駅が限られていますが、使い方がわかれば窓口に並ばずに買えます。
新幹線に乗るなら乗換改札口の窓口も使える
乗車当日に新幹線を利用する場合、新幹線乗換改札口にある窓口でもきっぷを購入できます。改札外のきっぷ売り場と比べて混雑が少ない場合があります。
名古屋周辺の駅で事前に購入する
出発当日に駅で並ぶのが心配な方は、前日までの購入もおすすめです。その際、名古屋駅近郊の駅を使う方法もあります。
以前、名古屋駅で40分以上並んだ経験から「金山駅や千種駅など周辺の駅なら、窓口の数は少なくても並ぶ時間が短いのでは?」と気づきました。
事前予約して当日引き換える
えきねっとまたはe5489で事前に予約しておき、当日に指定席券売機で引き換える方法もあります。
ただし、2026年6月時点では利用できる手帳の種類や予約できるきっぷに条件があります。詳しくはこちらで解説します。
・ 精神障害者保健福祉手帳 → 現時点では対象外
サポートつき指定席券売機の使い方
ここからは、実際にサポートつき指定席券売機を使う流れを写真とともに解説します。
どんな機械? 設置場所は?

サポートつき指定席券売機は、通常の指定席券売機にオペレーター対応機能が加わったものです。お客様自身の操作で新幹線・在来線特急のきっぷが購入できるほか、呼び出しボタンを押すとオペレーターとつながり、案内を受けながら購入することもできます。
主に駅や改札口の無人化に合わせて導入されている機械で、今後さらに増えていく見込みです。名古屋駅では近鉄からの乗換口付近に設置されています。この記事の写真は勝川駅(春日井市)で撮影したものです。

設置されている駅はまだ限られていますが、対応している駅なら窓口より早く買えることがあります。
オペレーターの呼び出し方

画面右下にある「案内センター」の「呼び出し」ボタンを押すと、オペレーターとつながります。
つながるまで多少の待ち時間が発生することがあります。混雑状況によっては時間がかかる場合もあるので、時間に余裕を持って利用しましょう。
手帳の提示と区間の確認

オペレーターとつながったら、指示に従って進めます。流れの一例は次のとおりです。
・ 購入したい区間や乗車日を伝える
・ 手帳を確認台に置いて、オペレーターに提示する
・ 案内に従って支払いを行う(現金・クレジットカード対応)
手帳の確認と区間の確認は、どちらが先になるかは会話の流れによって変わります。オペレーターの案内に沿って進めれば問題ありません。
確認台の上部には「回収口」という用紙の投函口があります。これは申込書などを入れる場所で、手帳を入れる場所ではありません。誤って手帳を入れてしまうと、その日のうちに返却されない場合があります。手帳は確認台の上に置くだけにしてください。
利用する前に知っておきたいこと
サポートつき指定席券売機は窓口より早く買えることが多いですが、いくつか知っておきたい点があります。
・ 機械そのものの営業時間と、オペレーターが対応できる時間は別
JR東日本・JR西日本では対応時間が統一されていますが、JR東海では駅ごとに対応時間が異なります。利用する駅の対応時間は、事前にJR東海の公式サイトまたは駅で確認しておくと安心です。
・ つながっても待ち時間が発生することがある
以前、滋賀県の南草津駅(JR西日本管内)でサポートつき指定席券売機を利用している方を見かけたとき、オペレーターとのやり取りに1時間ほどかかっていました。小さなお子さんを連れたお母さんが、お子さんと一緒に待っている様子を見て、利用する会社や駅によって状況は異なるものの、混雑時はかなり時間がかかることもあるのだと実感しました。

JR東海管内では並ばずに買えることが多い印象ですが、絶対に早いとは言い切れません。時間に余裕を持って利用してください。
事前予約して当日引き換える方法
事前にネットで予約しておき、当日は指定席券売機で受け取るだけ、という方法もあります。窓口に並ぶ時間を減らせる手段の一つですが、利用するにはいくつかの準備と条件があります。
利用できる手帳の種類
・ 精神障害者保健福祉手帳 → 現時点では対象外
2026年6月時点では、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方はみどりの窓口またはサポートつき指定席券売機での購入が必要です。
利用するには事前準備が必要
事前予約は、当日いきなり使えるわけではありません。利用するには次の準備が必要です。
・ えきねっと(またはe5489)の会員登録
・ マイナポータルへの利用者登録(マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンまたは端末が必要)
・ えきねっと(またはe5489)に障害者手帳情報を登録する

事前準備にひと手間かかるので、ハードルがやや高めの方法です。旅行の予定が決まったら早めに準備しておくと安心です。
事前登録については、こちらからご確認ください。
えきねっと・e5489、それぞれの注意点
えきねっと・e5489はどちらも事前予約サービスですが、引き換えできる場所や条件が異なります。
| サービス | 受け取れる場所 (JR東海管内) |
|---|---|
| えきねっと | 指定席券売機 |
| e5489 | 指定席券売機 みどりの窓口 |
e5489はJR東海エリアを含むきっぷのみ、名古屋駅など東海エリアの駅で受け取れます。
e5489はみどりの窓口でも引き換え可能ですが、障害者割引きっぷの受け取りという点では注意が必要です。窓口に並んで受け取るのであれば、最初から窓口で購入するのと変わりません。事前予約のメリットを活かすなら、指定席券売機での引き換えがおすすめです。
また、新幹線eチケットサービスなど一部のきっぷが含まれる予約は、JR東海管内では受け取れない場合があります。
指定席券売機での受け取り方

「予約したきっぷの受取」を押した後の画面は機械によって異なります。e5489は専用の受取ボタンが用意されている機種が増えており、比較的スムーズに受け取れます。
ボタンの名称や配置は設置されている機械によって違います。案内に従って操作してください。
予約・引き換えの具体的な手順は公式サイトで詳しく案内されています。利用する前に確認しておくと安心です。
よくある疑問Q&A
ミライロIDは使える?
JRではミライロIDを使って割引を受けることができます。ただし、乗車時には手帳の原本の携帯が必要です。ミライロIDのアプリ提示だけでは完結しないため、手帳自体も忘れずに持っておきましょう。
特急列車や新幹線の特急券も割引になる?
割引になるのは乗車券のみです。特急列車や新幹線に乗る場合の特急券・指定席券は、通常料金がかかります。
・ 乗車券(移動そのものの料金) → 5割引
・ 特急券・指定席券(特急や新幹線に乗るための追加料金) → 割引なし
新幹線や特急を利用する場合は、乗車券と特急券をセットで考えておくと、当日の支払いで戸惑わずに済みます。
介護者と一緒の場合は?
第1種の方:本人と介護者1名分の乗車券が割引対象になります。
第2種の方:介護者の同伴による割引はありません。本人のみが対象です。
まとめ
JRの障害者割引は、窓口だけでなくサポートつき指定席券売機や事前予約など、複数の買い方があります。それぞれに特徴があるので、自分の状況に合った方法を選んでみてください。
・ 基本はみどりの窓口。ただし大きな駅では混雑することもある
・ サポートつき指定席券売機なら、並ばずに買えることが多い
・ 事前準備ができる方は、ネット予約+当日引き換えも選択肢の一つ
・ 100kmの条件や手帳の種類によって細かな違いがあるので、迷ったら窓口で確認するのが確実

制度は少し複雑に感じるかもしれませんが、一度流れがわかれば次からはスムーズです。当日は時間に余裕を持って、自分に合った方法で出かけてみてください。
ではまた、次の記事で。


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